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Community Center

高萩スカウトフィールド管理棟

敷地:茨城県高萩市
用途:寄宿舎(研修)
竣工:2017年

東側外観1

東側外観 夕景(1)

エントランスホール(1)

エントランスホール(4)

スロープ(1)

研修室1(2)

食堂(1)

宿泊室ー1(2)

廊下(2)

女子洗面

東側外観1

東側外観 夕景(1)

エントランスホール(1)

エントランスホール(4)

スロープ(1)

研修室1(2)

食堂(1)

宿泊室ー1(2)

廊下(2)

女子洗面


高萩市の山中に建設されたボーイスカウトの為の研修施設兼宿泊施設です。
周辺の景観との調和を意識して建物ボリュームを極力抑えつつも、内部空間は敷地高低差を活かしながら天井高さや横の抜けを積極的に取り入れ、フィールドの自然を建物内部でも感じられる広がりのある空間を設計しました。
内装は課外活動と一体で使用することが多いことから汚れや傷みを防ぐためシート・クロス系がメインとなっていますが、壁や天井、ドア、枠、巾木など一部にアクセントとして本物の木材を大胆に使用することでシート仕上げ材にありがちな偽物感を打ち消し、自然素材を使った時のような本物感あふれる柔らかいデザインを実現しています。

この計画では自然を切り開き新たなものを建築するのではなく、元々ある自然の中に何かが生まれ出るような、土地に溶け込む建築をコンセプトに設計を進めました。
一番良いのはその土地にある木や土を使い建物を建てる、それが自然な在り方ですが、今回は規模や用途、技術面など様々な要因により不可能な状態でした。
そこで今回の計画では、外観内観共に人工的に作り出したような有彩色を極力排除し、既に周囲に存在する木目(イエロー)と主張の少ない無彩色(白・黒)で建物を構成することにしました。そこに存在しない新たな色をできる限り排除し周囲の要素になるべく合わせることで、82万坪に及ぶ広大なフィールドに違和感なく溶け込む建物ができるのではないかという考えです。
結果、外装はサイディング、内装はクロスがベースでありながらも人工物としての気配を強く感じない、その場所に有るものが有るように有る、環境と一体となるデザインができたかと思います。

これから50年、日本中から訪れるボーイスカウト・ガールスカウトの子供たちが野外でも屋内でも存分にこの土地の自然を体感し、素晴らしい未来を切り開く手助けにこの設計がなればと期待します。
                                                 (担当:渡邊 元所員)

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